そんなばかな
平井さんと浜岡住民との対話
これは、一九九六年四月七日、原発の近くにある防災センターで、平井憲夫さんと五〇数名の参加者とが話し合った記録です。大きなガラス窓のある和室に座って、 「東海地震の震源域のど真ん中にある四基の浜岡原発」 のことを心配する地域の人々と遠くは神戸・名古屋・神奈川・東京などから集まった人々とが話し合いました。浜岡原発五号機増設計画の話が出て、原発の建っている浜岡町佐倉地区で、増設に反対する動きが久しぶりに表面化していた頃でした。
- 阪神大震災。「これは、原発とまったく同じだな」
- 原子炉にくっついている配管がもたない
- 「だまされてた」
- 配管が破断したら、もう制御は効かない
- 日本の原子力行政は行き当たりばったり
- 主要でない配管は、原発の中には一本もない
- 「ホールインアンカーは大丈夫なのか」って聞いてください。
- 放射能は漏れているんじゃない、故意に出しているということ。
- 毎日蓄積する放射能で、最初にやられるのが小さい子どもです。
- 「交通信号みたいに、放射能に色がついていたら一目で分かるけど」
- 地元の人が「事故が起きたら直ぐに知らせろー」って言うことね。
- 「不利になるような事は絶対隠いておったんだね」
- そんな馬鹿な防災計画がありますか
- 国民が声を出さなきゃ、ダメ。
- 原発が安全だっら、ヨウ素剤を置くなー
長年、中部電力や国を信じきって原発推進に協力してきた佐対協(さたいきょう=佐倉原発対策協議会)の三人の長老が、ひどい咳で何度も話を中断した平井さんの目の前に座ってじっくりと話を聞いていました。そして、何度も何度も、「だまされていた」と発言していたのが、とても印象深かったです。平井さんはこの八か月後に亡くなりました。
一九九八年六月四日に行われた浜岡原発五号機の第二次公開ヒアリングで、住民の「東海地震で原発震災が起きないか」の質問に、通産省は「原発震災が発生することはない」と説明しましたが、武谷三男さんのいわれるようにその科学的な根拠はないのです。通産省が許可した五号機は、一九九九年三月から工事が始まっています。二〇〇〇年二月二二日、中部電力は三重県知事の芦浜原発白紙撤回を受け入れましたが、早々に「浜岡原発増設も選択肢の一つ」と表明しました。 (編集者)
原子力発電がなくても暮らせる社会をつくる国民会議
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